KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

週末のリバランス売りに押される

★☆★☆【有料メルマガ】お申込受付中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり4,300円~

相場が続く限りチャンスは無限大!
是非一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は金曜反落。前日のNYはフィラデルフィア連銀製造業景況指数などの経済指標が予想を下回ったことや、Tesla、AT&Tなど主要企業が決算を受けて売られたことなどから3指数揃って軟調FRB高官の利上げ継続発言も重石になりました。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ただ寄り付きから切り返し、一気に年初来高値更新まで買い上げられました。前日に発表されたTSMCの設備投資計画が事前報道に反して据え置かれたことで、半導体関連株中心に買い上げられる展開に。その後、達成感も出て売り戻されました。

後場は改めて売られ、前場安値を下回る展開に。売買代金は14時時点で1.7兆円台と閑散。REITは反落。


投資判断は「やや売り」。引き続きドル安が気になりますが、アメリカでもTwitterのトレンドワードになるほど「ドル離れ」が意識されているようです。中国が様々な地域で存在感を示し、これまでドルの独壇場であった貿易決済を、次々と人民元でも可能に塗り替えています。先にはイランとサウジの薩長同盟を実現させましたし、ホンジュラスとの国交も回復。中国の外交力が高まっています。

また先週はフランスのマクロン大統領が習近平氏との会談後、台湾問題について「中国とアメリカの問題であり、ヨーロッパは巻き込まれないようにしなければ」と距離を置く発言をしました。

実際、先月フランスの石油メジャーであるトタル天然ガス取引で人民元建て決済で合意。G7の間に亀裂が生じ始めています。まあ現在デモで荒れ支持率を落としているマクロン氏が、何か起死回生を模索しているだけかも知れません(あるいは国民の抑え方を習氏に教わった?)。

アメリカ国債の外国人保有率は、12年の25%→足元では13.2%と急減。インドなどもドル離れを進めており、IMFが発表する世界の外貨準備高は、毎年のようにドルの比率が低下しており、昨年末で58.4%と99年以降最低となっています。

背景にあるのはインフレや度重なるQEでのドルの価値の低下があります。そしてウクライナ侵攻後の対ロシア制裁により、ロシアの保有するドルを凍結したことが、世界各国のドルに対する信用度を失墜させてしまった模様。「結局アメリカに逆らったら、ドルが無価値になるのであれば、換金性のある金の方が良い」ということで、各国の中央銀行が金買いに走った形です。個人投資家なんかはビットコインなどに資金を投じた要因でもあります。

まあそうは言っても、ドルインデックスはまだ100ポイントを超えていますし、リーマンショック後につけた70ポイントなどに比べれば高い位置にありますから、現時点で極端に心配する必要はありません。ただ明らかにアメリカの支配力は弱体化していると言えます。

また、もう一つ気になったのは低すぎるVIX指数。今週遂に21年以来の安値となりました。こちらもコロナ前なら11ポイント台などもっと低い数字がありましたから、ここが極端に低い・・・とは言いませんが、投資家の無警戒ぶりがよくよく現れていると言えます。株と違って下がってしまったら、あとは上がるだけ。SVBの破綻影響は軽微に乗り越えましたが、また突発的に何か起きた場合は脆い印象があります。

ともあれ、アメリカ株はそれぞれあと2%程で年初来高値の位置にあります。これらを突破できればNASDAQS&Pは昨年8月の高値まで節らしい節がなく、しばらく安心感に包まれそうなところにあるのは事実です。

商品市況に関しては、OPECの追加減産は衝撃的でしたが、毎度のパターンですけれど、そもそもOPECプラスの実際の産油量が定められた生産量上限に達しておらず、減産を実施してようやく実態の産油量レベルになるとのこと。つまり実際の供給量は変わらないはずです。

ただ確かにこれから生産量以上の供給増ができないこと、またアメリカとサウジの距離感自体が問題視されること、そして何より足元のドル安で原油価格の上昇圧力に繋がっている面はあります。

日経平均に関しては、SQ値でいうと今月の28519円は半年前の昨年8月28525円以来の高値で、更に前年12月28523円と並んで鬼門とも言えるライン。昨年以降、大体25500円~28500円でのレンジ推移となっていますが、今回いよいよ明確に上放れられるのかどうか。超えられなければ強力な上値抵抗線が意識されます。
https://www.sbineotrade.jp/225/outline/sq.htm

VIXに倣って、日本のVIも低水準です。先週は岸田首相襲撃があり、本当に幸いなことに誰もケガなく未遂で終わりました。私は岸田首相嫌いを公言してはばかりませんが、それとこれとは話が別。テロは決して許してはいけません。昨年の安倍元首相襲撃に続き、本当に馬鹿なことをする奴が後を絶ちませんね。ともかく、こういう事件が突発的に起きると株も急変動を招きかねません。

ただ最近の岸田首相は「持っている」感があります。今回無傷で済んだことが一つありますし、先週は「オープンAIのアルトマンCEOと会談」「バフェット氏が日本株買い」「Time誌の世界の100人に選出」など立て続けに追い風が吹いてきました(先週の選挙は弱かったですが)。

安倍前首相が東京オリンピックを引き当てたような「持っている」感があります(結果は散々でしたが)。個人的にこの「持っている」感を国のリーダーが持っていることは、我々日本人にとっては結構重要だと思います。

その「持っている」感を背景に、まさかの解散総選挙の話が出始めてきた辺りも株高の材料の一つかも知れません。足元の選挙自体は自民党が弱いので現実的ではないとも思う反面、そういう話がポツポツ出てきた辺りは株価の刺激材料です。


新興市場は「やや売り」。金曜の東証グロース市場指数は反落。アメリカのNASDAQ安などからグロース系が弱く、特にこちらも後場から崩れる動きになりました。足元スタンダード市場の大型IPOに資金を奪われたり、仕手株が一斉に崩れたりと受難が続いており、今は正直グロースを買うような材料は見当たらないような状況です。


ポートフォリオ銘柄】

巴川製紙所(3878)は反発。後場に前期見通しの上方修正を発表。営業利益面では四季報予想を上回る20億円となりましたが、最終利益は逆に下方修正されており、評価が定まっていない感じです。本決算自体は来月なので、その際に株主還元策が出るかどうかがポイントですね。


北陸電力(9505)は反発。金曜は原油市況の下落などもあって電力株が買われる動き。同社も年初来高値更新となりました。来週は電力株の決算が出てくるタイミングですが、どうせ真っ赤っかなので、逆に心配する必要もありませんね。それが強みと言えば強みです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。