KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

経営不安の米銀から預金流出

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前日のNYは引き続き企業の決算発表待ちで高安マチマチ。設備投資計画を引き上げたTeslaが売られ、GAFAM系の決算が今週集中することなどでNASDAQは下落。VIX指数は16.9ポイントに微増。WTI原油先物は78ドル台後半に上昇。ファーストリパブリックバンクは急伸したものの、引け後に予想を上回る預金流出が発表され時間外で一転急反落。


投資判断は「やや売り」。アメリカ株の値動きの小ささが話題です。ここ一週間ダウの値幅は200ドル程度。S&Pも1%も動いていません。決算前に手がけ辛いのは事実ですが、投資家の気迷いも見られる感じです。VIX指数の低さもボラティリティの低さを示しているわけですが、また足元では安値を更新する動きになっています。不気味ですね。上下どちらでも動いた方に、大きな波動が出来そうです。なお日経VIも16.3ポイントと4月の安値付近。

先に日本株に突発的に出た好材料はバフェット氏の日本株買いと、それに伴ってのバフェット氏による「ポジショントーク」。今回は商社の経営者と会うために来日までしており、これまでの動きから一段と踏み込んだ形です。

バフェット氏自身は既に買い付けが終わっているのでしょうけれど、世界のバフェット信奉者の目を日本株に向けることができました。ただでさえ足元で低PBR解消に向けた動きが出ていたところに、強力な黒船までやってきました。

現状ドル安ではありますが、それ以上に弱いのが日本円だと言えます。残念ながら円安は日本国民にとって必ずしもウェルカムではないようですが、株式市場にとってはウェルカムな事象ではあります。結局バフェット氏が日本株が割安だと考えている一端もそこにあるわけですから(実際に円建てで資金を調達している。一方、ここから先の為替変動に関しては為替ヘッジを入れているはず)。4月の外国人買いアノマリーに説得力を持たせます。

他方、その円安で打撃を受けるはずの小売株の2月期決算は終了。ただイオン(8237)やファーストリテイリング(9983)のように全般的に今回の決算を受けて買われる銘柄が多い印象です。勿論セブン&iHD(3382)のように売られたパターンもあるわけですが、こちらはアクティビストが入っていたこともありやや特殊。そして決算で売られた後は買い戻しが入っています。

これらを総合し理屈や理詰めで言えば順張りが正解に思われます。ところが同じように日経平均が登り調子だった3月、足元を掬ったのがSVBの破綻と、そこから一連の銀行不安。あれからアメリカの銀行株指数は低迷しており、大手は決算で買われましたが、極端に大きく反発したわけでもありません。大きいところと小さいところで差が開いているような感じ。

ブラック・スワンは予見のしようもありませんが、とりあえず今週はアメリカの決算発表、その後は日本の3月期決算の決算発表があります。決算シーズンの注意点は「先に出たものが良かったからといって、必ずしも後が続かないこと」。市場がそれを織り込んでしまうので、一々逆の反応が出やすくなるものです。今回も皆が「出遅れてしまう」と駆け込んでくるところを売り方が狙っているように思えます。引き続き警戒感は持っておくべきでしょう。

ところで先日聞いた話でなるほどと思ったのはファーストリテイリング(9983)の話。同社は指数寄与度が最も高い銘柄ですが、昨年から日経平均に「ウエートキャップ」という上限が設けられました。というのは、構成率(=寄与度)が今年は11%を超えた場合(※ちなみに来年は10%)、ペナルティ的に「キャップ調整比率」を株価に掛け合わせた扱いになります。なので実質的に「構成率×0.9=寄与度」となるのです。
https://nikkei225jp.com/nikkei/

ちょっとわかり辛いかも知れませんが、例えば225銘柄に完全連動するように全銘柄のポジションを持っていたとすると、現在1000株持っているファーストリテイリングは連動させるために900株で事足りるようになる→100株売りが出る、ということ。これは今秋の定期入れ替えの基準日となる7月末時点で11%を超えていた場合、9/29終値から適用されるようです。

現在、ファーストリテイリングの構成率は11.33%ということで、11%のラインは31000円辺りになるのだとか。つまり日経平均株価が28600円くらいのまま7月末まで続くと仮定して、その時にファーストリテイリングが31000円を超えていたら日経平均連動型ファンドから同社株に売り需要が出るとのこと。推計では800万株前後の売りが出る計算になるのだとか。

まあ機関投資家空売りなどで現状500万株が手当てされているので、実際のインパクトはもう少し小さそうですが。

というわけで、ファーストリテイリング株が上がるためには、日経平均自体が上がっていかないと水準訂正は難しいということになります。同時に、先物ファーストリテイリングの株を使って手っ取り早く日経平均を上げようという技も使い辛くなるというわけです。この辺りは少し頭の片隅に入れておいても良いのではないでしょうか。


新興市場は「やや売り」。昨日の東証グロース市場指数は反発。しかし上ひげ長く、25日線など各移動平均線に上値を押さえられる形になりました。直近IPOのispace(9348)が売買代金の2割以上を占める日が連日続いており、閑散相場の中で極端に偏りが出ている印象。あまり質の良い動きではありません。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は昨日反落。一目均衡表の雲の中に入り込んだものの、再度弾き出されそうな感じ。アメリカではペット保険大手Trupanion(TRUP)が20年以来の安値を更新中。まあ向こうはずっと赤字なので逆になんで時価総額が大きいのかわかりませんが、アニコムはしっかりと安定成長が続いているのでもっと評価されて良いと思います。


北陸電力(9505)も昨日反落。ただ年初来高値更新波動が続いています。足元で食料品株などがしっかりですが、背景にあるのは「値上げできるところは強い」という流れ。電力株は値上げやむなしの風潮が強く、また解散総選挙の可能性が高まってきたことも、政策期待面で買われやすい部分です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。