KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

指数寄与度の高い銘柄の弱さが日経平均の足を引っ張る

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本日の日経平均は反落。金曜のNYは注目の雇用統計が市場予想よりも弱かったことで長期金利が4.04%に低下。それを受けて朝方こそ高く始まったものの、Appleが決算を受けて5%近く売られたことが重石になり、後半から失速して3指数揃って軟調Appleの下落率は約1年ぶりの大きさ。一方、Amazonは好決算を受けて8%超の上昇。VIX指数は17.1ポイントに上昇。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。8月安値を付けたものの、31800円台を死守して7月安値を割り込まずに踏み止まると、その後は買い戻しの動き。日銀が指値オペを通告すると、ドル円が円安方向に振れTOPIXはプラ転。アドバンテスト(6857)などの半導体関連株が弱く、日経平均の方が弱い動きになっています。売買代金は10時15分時点で1.2兆円台と活況。


投資判断は「売り」。先週はフィッチが米国債を格下げ。ただ5月に「7-9月の間に現状維持か格下げを判断する」と示唆していましたし、そもそも格下げされたところで世界の絶対的に安全な債券が米国債であるという位置付けに変化はありません(実際、格下げ後に米国債買いが入っています)。もっと言えば、これだけ赤字を垂れ流しているのにまだAA+なのかという見方すらできます。

またフィッチはS&Pムーディーズに次ぐ3位の格付け機関であり、上位2社に比べると影響度合いは弱いように思います。ですから、今回の格下げ自体は本質的には大きな問題ではないと思いますし、実際に為替などに対する影響もほぼ皆無。これでAAAを維持しているムーディーズが格下げしてくるようだといよいよだと思いますが。なおムーディーズは先に「6月の債務上限問題が解決しなければ格下げする」と宣言していました。

ただ売りのきっかけの一つにはなりました。ハシゴを外された時に次に買う人が出てくるのかどうか・・・というのは、今の投資家の底流に漠然と流れる不安です。確かにアメリカの景気指標や決算は「懸念するよりは良い」というものが相次いで、思ったより悪く無いのは事実でしょうが、ファンダメンタルズ的に今の株価水準を肯定できるものなのかどうか。

というわけで今回の話はまだ深刻なものではないとは思っています。また大山鳴動して鼠一匹・・・パターンかも知れません。

ただ中銀ウィークを経て、ヨーロッパの弱さも気になります。もしアメリカの経済指標が良くても、アメリカに資金が吸い取られていくような(=ドル建て日経平均の下落)。またアメリカの長期金利がこのまま4%を超えてグングン上がっていくならば、GPIFなど機関投資家の外債ポートフォリオも縮小するのですから、国内外の株ポジションを減らそうというリバランスの動きが加速するとみられます。

チャート的に日経平均は25日線が下落する日柄。私が唱える「7月同様に8月も月初高で、下落が大きくなる」というパターンに真実味が帯びてきます。

1日の空売り比率は37.9%と今年最低、もっと言えば過去2年で最低でした。当日の売買代金が4兆円超と大きいので空売り比率も低くなりがちですが、この辺りをどう判断すべきでしょうか。
https://nikkei225jp.com/data/karauri.php

一つ言えるのは、だいぶ世間の人のコメントも強気に傾いていて、ユーフォリア(多幸感)相場になってきていること。今やアメリカの景気に対してハードランディングを懸念する声がほぼ聞こえなくなりソフトランディング、ノーランディングといった楽観論がほとんど主流になりました。

とりあえずREITに関しては日銀金融政策決定会合以降は売られていますが、金利上昇→REITの相対的な不利はセオリー通りの動きです。

先月も月初を高値に上値の重い展開になりましたし、どうも今月もそのパターンになってくるような気がしてきました。為替頼みの株価上昇の弱さ(円安が進んでいる割には上昇していない感じ)や、上述した空売り比率の低さ、世界的なユーフォリア感の高まりがどうも気持ち悪いです。半分ほどは勘ですが。

確かに先週まではチャートなどを見ても特にTOPIXは完全に上放れモードでした。こうなってくると売り姿勢を続ける私も「こりゃ上がっていくんだろうな・・・」と思わざるを得なかったくらいでした。

一方、売買代金が大きいということは、売っている人も当然いるわけですが、それがGPIFなどの年金資金なのだろうなと思います。日本株も決して夏枯れではない感じになってきており、ここの見極めがまた数ヶ月の勝敗を分けそうな正念場です。

先々週末時点の信用倍率は前週4.3倍→4.2倍に。少しですが買い残が4週ぶりに減少し、売り残が増えた形。まあ順当なところですね。なお、日経ダブルインバース(1357)の買い残は順調に減り続けていますが、日経レバレッジ(1570)の方の買い残も減っています。

先々週末時点の裁定残高は買い残1.0兆円に対して売り残138億円。差し引きの買い残は前週に比べ872億円の増加となりました。


新興市場も「売り」。本日のグロース指数は反落。一部に循環物色の流れはみられるものの、相変わらずグロース市場は弱く、資金の逃避先にもなっていません。資金が引いても、逆張り好きの個人投資家の参戦意欲が高まらないと、拾う神が出てきません。全般的にグロース株忌避の動きが目立った結果、NT倍率は5月以来の低水準。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続伸。本日引け後に決算を予定しています。足元の金利上昇は保険各社にとって利ざや改善期待感がありますけれど、一方で運用資産の価格下落もあり、痛し痒しというところ。猛暑による通院敬遠の動きはプラスだとみられますが。


売りポートフォリオファーストリテイリング(9983)は続落。これだけの猛暑で関連株として買われないのであれば、買われる理由に乏しい感じがします。決算上方修正後に売られて来ていますし、柳井社長の売却も思惑を呼んでいます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。