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本日の日経平均は反発。前日のNYは7-9月期GDPが予想を上回ったものの長期金利が低下。また7年債入札が好調だったことで4.85%まで低下しました。メタも決算を受けて売られたことでGAFAM系が特に弱く、NASDAQ中心に3指数揃って軟調。ただ引け後に決算を発表したAmazonやIntelは予想を上回ったことで、時間外で大きめの反発に。
それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。30700円水準で少しもみ合った後に次第に上値を追う展開に。特に前引けにかけて一段高となり、前引けは高値圏での引けとなりました。
後場はやや売り戻される動き。週末のリバランスや中東情勢を意識て上値が重くなり、31000円を意識した推移に。結局最後はいつものパターンで後場寄り水準に戻して引けました。TOPIXは結局先週末比1ポイント安とほぼ全戻し。売買代金は3.5兆円台と活況。REIT指数は反発。
投資判断は「売り」。アメリカ長期金利の高止まりはREITやハイイールド債にも悪影響を及ぼしています。REITもハイイールド債もそれぞれ主要なものは1年ぶりの安値水準に。先般よりこのブログでも再三再四警鐘を鳴らしてきましたが、これは特に地銀の経営に大きな打撃を与えてきます。
為替に関しては有事のドル買いもあってドル高水準は維持されています。一方、ドル円に関しては150円手前で膠着。為替介入警戒感も手伝って150円に近づくと、アルゴ的な仕掛けが入って瞬間円買いが進む場面があり、短期筋を寄せ付けない感じになっています。
原油市況に関しては中東紛争以降、下値を切り上げてきています。WTI原油先物は先週90ドルを回復する場面も。本当に中東情勢が深刻化するのであれば、過去の経験則からも100ドルは余裕で超える・・・という意見も根強く、であるならばまだ事態はそれ程深刻ではないという見方もできますし、まだこれから上がっていく余地があるとも言えます。
その他では、実は足元でビットコインが急伸。16日にフェイクニュースで「ブラックロックが申請中のETF上場が承認された」と伝わり急騰→反落した後に結局一段高となっています。資金の逃避先になっている感じではあるのですが、一方で中東でハマスなどが資金調達に使っている・・・という話もあって、資産凍結後の代替手段としてのきな臭い上昇でもあるようです。
日本株に関しては、月曜の所信表明演説で減税の話が出る・・・と報じられてきましたが、特に日本株には資金が戻ってきていないように映ります。確かにTOPIXに関しては火曜は後場戻りを試したりして、底堅さは見せました。売買代金もまだ3兆円超を保っています。
いずれにせよ給付金などの効果は限定的な感じもします。あと個人的には減税策が出れば出る程、証券税制の強化に軸足が移ってきそうで怖いです。NISA枠をこれだけ拡充したのだから、通常の売買の税率を30%に・・・なんて出て来てもおかしくないですし、またたばこ税増税に次いで国民の支持を得られそうにも思います。
来週の日銀金融政策決定会合に向けて政策変更期待感が高まっています。ただこの辺りの話が出ようと出まいが、また実際に実現しようとしまいが、やはり日米共に債券価格が下がっているので、機関投資家によるポートフォリオリバランスの売りは出やすいでしょう。
リアルタイムでリバランスは進んでいるとみられますが、段々と月末に迫ってくるので、より着実にリバランスが進みます。結局決算や長期金利急騰を受けたアメリカ株安や、この需給要因が日本株安と見る根拠の一番の肝ですね。
一方、先週突然出て来た話がMSCIの定期入れ替えにおいて、スタンダード指数から日本株が10銘柄減るという話。時価総額が順調に伸びてきたので、ここから日本株はドンドン組み入れられていくだろう・・・と思われていたのですが、基準日が18日になる可能性が高いとされており、この一ヶ月での株価の崩れが影響した模様です。まだ決定ではないものの、実現した場合はまた日本株から2000億円程の資金流出に繋がるとみられます。
売られた株の内訳を見るととにかくグロース株が弱いです。アメリカでのグロース売りに加え日本の長期金利もじわりと上がっているので、理由としては納得できますが。REITや高利回り銘柄も弱めではあるのですが、一方で不動産株は指数チャートを見ると75日線辺りで案外しっかりしています。
新興市場は「中立」。金曜のグロース指数は反発。ただ何よりマザーズ指数が悲惨です。昨日は終値で昨年6月以来の安値を付け、まだ底打ち感もありません。マザーズ指数があと1週間で終わってしまうので有終の美・・・といきたいところですが、むしろ無くなってしまうことが、マザーズ銘柄の上場廃止と外国人に勘違いされているのではないか、というくらいに売りたたかれています。まあグロース指数も同じく下がっているので、あくまで冗談ですが。
ただすごい細かいことを言えば、マザーズ指数構成銘柄294でマザーズ先物も構成されているわけですが、それが今度はグロース250銘柄になるので、除外される44銘柄分は先物の裁定業者や指数連動型ファンドには不要になる→その分売りが出る可能性はあります。しかし元々マザーズ先物や連動型ファンドなんて規模が極めて小さいですし、その中の更に下位44銘柄分なんて時価総額が小さく、単元株分の保有もあるのかどうか。まあ影響ないでしょうね。
【ポートフォリオ銘柄】
北陸電力(9505)は反落。昨日北海道電力(9509)が決算を発表し好決算ではありましたが、下半期の大幅赤字予想が嫌気されて電力株全般に売りが波及。業種別でもこのほぼ全面高の中で下落業種となりました。なお本日は引け後に中部電力(9502)が好決算を発表。週明けの電力株に好影響となるでしょうか。
売りポートフォリオの川崎汽船(9107)は大幅反発。火曜はモルガン・スタンレーMUFGによる格下げで大きく下げましたが、結局格下げ前の水準を上回って週間でもプラスに。金曜は明海G(9115)が通期見通しを大幅上方修正しても売られましたが、特に大手海運株には波及せずに業種別値上がりトップでした。来週は同社も含めた大手海運の決算目白押し。果たして。
・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。
なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
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それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。30700円水準で少しもみ合った後に次第に上値を追う展開に。特に前引けにかけて一段高となり、前引けは高値圏での引けとなりました。
後場はやや売り戻される動き。週末のリバランスや中東情勢を意識て上値が重くなり、31000円を意識した推移に。結局最後はいつものパターンで後場寄り水準に戻して引けました。TOPIXは結局先週末比1ポイント安とほぼ全戻し。売買代金は3.5兆円台と活況。REIT指数は反発。
投資判断は「売り」。アメリカ長期金利の高止まりはREITやハイイールド債にも悪影響を及ぼしています。REITもハイイールド債もそれぞれ主要なものは1年ぶりの安値水準に。先般よりこのブログでも再三再四警鐘を鳴らしてきましたが、これは特に地銀の経営に大きな打撃を与えてきます。
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日本株に関しては、月曜の所信表明演説で減税の話が出る・・・と報じられてきましたが、特に日本株には資金が戻ってきていないように映ります。確かにTOPIXに関しては火曜は後場戻りを試したりして、底堅さは見せました。売買代金もまだ3兆円超を保っています。
いずれにせよ給付金などの効果は限定的な感じもします。あと個人的には減税策が出れば出る程、証券税制の強化に軸足が移ってきそうで怖いです。NISA枠をこれだけ拡充したのだから、通常の売買の税率を30%に・・・なんて出て来てもおかしくないですし、またたばこ税増税に次いで国民の支持を得られそうにも思います。
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北陸電力(9505)は反落。昨日北海道電力(9509)が決算を発表し好決算ではありましたが、下半期の大幅赤字予想が嫌気されて電力株全般に売りが波及。業種別でもこのほぼ全面高の中で下落業種となりました。なお本日は引け後に中部電力(9502)が好決算を発表。週明けの電力株に好影響となるでしょうか。
売りポートフォリオの川崎汽船(9107)は大幅反発。火曜はモルガン・スタンレーMUFGによる格下げで大きく下げましたが、結局格下げ前の水準を上回って週間でもプラスに。金曜は明海G(9115)が通期見通しを大幅上方修正しても売られましたが、特に大手海運株には波及せずに業種別値上がりトップでした。来週は同社も含めた大手海運の決算目白押し。果たして。
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