KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

情報音痴

前々回iPhoneに対する新たな感動について述べたのですが、最近特に思うのは「情報格差」についてです。やはり「知っている」事と「知らない」事には歴然とした差があって、知っている人は知らない人より何でも圧倒的に有利になる世の中になってきていると感じます。

これをわかり易い例で言えば、お隣北朝鮮の国民は海外の情報を「知らない」から(知らないようにさせられているから)圧政にも我慢して服従できる部分があるのです。もし外の世界の事を知ってしまうと、最早軍の力だけでは抑えきれないでしょう。それ程情報格差の存在には大きな力の差が存在するのです。なので日本も所得格差や教育格差よりも、実は余程情報格差を是正する事が重要ではないかという気がします。

今の世の中情報インフラが発達して、誰でも様々な情報を得られるようになってきました。その一例としてよく言われるのが、投資の世界で一般投資家が機関投資家に負けない位の情報を集められるようになったという事ですが、その反面、知りたくもない情報や偽情報まで混ざってきて、溢れる情報の中から真に必要な情報を取り出す技術や思考力が求められるようになってきました。その識別格差が情報格差是正に繋がり、それを無くすことが本当の意味でのIT革命ではないかと思うのです。

例えばお笑い番組を見ても、どの場面で笑えば良いのかテロップが教えてくれます。どんな曲が良い曲かは売れ筋ランキングが教えてくれます。そうやって取り出し易くなった情報は、ユーザー独自の嗅覚を奪ってしまいました。その嗅覚を取り戻す事が重要なのです。

ですから自分から積極的に情報にを取りに行く努力(何にでも関心を持って興味を示す事)をしないと、本当に有益な情報は得られないのです。そういう努力や手法を繰り返し反復して行う事で、真の情報力が身に付くのだと思います。

今回述べた事は「何を今更・・・」と言われる内容で、私が言わなくてもどこかで聞いた事のある内容かも知れません。それを私も最近「すれちがい通信」や「iPhone」を通じてようやくハッと実感できたというか、ビビッと理解したというか。多分頭でわかっていても実感していなかったんでしょうね。それが私の情報力の欠如を表していたのかも知れません。一方、私のような方も実は多いのではないでしょうか?

さて、情報力を身につけたい日経平均は金曜反発。前日のNYダウは新規失業保険申請件数の減少を好感し大幅高で1万ドル回復。翌日発表の雇用統計の数字に期待が繋がる上昇となりました。

それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。一時は5日線の位置する一昨日終値近辺まで上昇する場面がありましたが、銀行や自動車という日本の代表産業がそれぞれ売られ、後場は上値が重く。アメリカで発表される雇用統計に対する警戒感もあり下げ銘柄の方が多い状況で、上げたと言っても実感無き上昇といった印象でした。

投資判断は「売り」。金曜は本来であれば日経平均も200円近い上昇があっても良い地合でした。しかしTOPIXはむしろマイナスと、NT倍率拡大に繋がる動きとなっています。これは「危うさの中での上昇」であって、まだまだ本格反転に繋がるような上昇を期待できる段階では無い事を意味しています。

金曜のNYダウは失業率が遂にアナリストの予想を上回って10%の大台越えとなった事を受けて朝方売られる展開でした。その後切り返し1万ドル回復、前日高値を更新する場面も。失業率10%超えは時間の問題でしたが、10人に1人が失業者という異常事態の中、それでも買われるところがアメリカの強さであり、日本には無いパワーです。引き続きアメリカ株と日本株の乖離は続いていくと見ています(つまりアメリカ買い・日本売りの継続)。

来週の日本株はSQを控えて荒めの値動きになると見ています。ただ他の月のSQ前に比べればまだ大人しい値動きで落ち着くのではないでしょうか。やはり出来高は年末にかけて薄いままで、やがて個人投資家による年末の手じまい売りがちらほら出始めてくるのではないかと思います。それが極まるのが12月のメジャーSQでしょう。個人的にはそこから反転上昇の狼煙が上がるのではないかと見ていますが、それまでは緩やかな下落が引き続き続く予想です。

新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。ただ全般的には弱い動きが目立ちました。下方修正を発表したセブン銀行(8410)や、逆に直近高値を更新したミクシィ(2121)など、それぞれの市場で主役級の銘柄がそれぞれの理由で下落した事が要因に。ただ東証1部銘柄の膠着感・人気薄が続く程に新興市場の特徴・値動きの軽さが注目されて、先に調整を終えて反転上昇してくるものと見ています。

ソネットエンタテインメント(3789)は変わらず。ただ一時大きく売り込まれる場面があったものの、その後切り返しを見せています。本日は野村證券による目標株価引き上げもありましたが、反応はイマイチでした。子会社DeNA(2432)の方は好調が持続して、みるみる直近高値を更新中。同社にもその潜在力は等しくあります。現在ポートフォリオ内では一番の注目株。

メディカルシステムネットワーク(4350)は続落。本日引け後に発表された決算は予定通りの増収増益で着地(最終利益は前期に関連会社売却益があったため、前期比マイナス)。この辺りは概ね四季報予想等に沿った無難な結果。問題は今期の見通しですが、引き続き増収増益の予想ながら堅実な数字になっていて、面白味には欠けるかも知れません。それでも堅調な業績推移は、やがて新たな株主の信頼を呼んでいく事になると思います。ポートフォリオ入れ当初から言っているように、この銘柄に関しては長い目で見ていきたいものです。東証1部上場も期待。

ダイハツ(7262)は続落。このところ弱い動きが続いています。金曜は前述したように自動車関連株の動きが弱く、SMBCフレンド証券の投資判断引き上げも材料視されない格好。先日もお伝えしたように、10/7に開けた窓を埋めに行く動きとなりました。一応本日の下落で概ね埋まったような格好なので、短期的にはこの辺で底打ちと見ています。次なる新興国と言われるインドネシアに強い同社は、新興国青田買いブームが来た時に買われる一画になる素質は十分にあります。

みずほFG(8411)は反落。またも増資懸念報道があって、メガバンク揃って売られる展開に。ただ実は本日同じような状況から増資を発表したNEC(6701)は一転大幅高。懸念されていた増資が現実のものとなってアク抜け感からの上昇となっている模様です。また実際に増資の払い込み等が行われる頃には落ち着くでしょうが、これになぞってメガバンクも実際に増資を発表するまで真綿で首を絞められるかのごとくジワジワと軟化し、発表が済めば上昇というパターンになる見込みが強いです。そのタイミングとしてはやはり決算発表後が一つ挙げられます。同社は来週金曜に発表予定。

東芝(6502)は反発。ただ反発力は鈍く、5日線を突破できない弱さが続いています。一方で25日線に下値を支持されて命脈を保つ状況。一時のブームは去った感が否めません。ちょっと手間取っていますが、来週には5日線を突破し、再度短期上昇トレンドに乗るものと見ています。そうなれば投資家も戻ってくるでしょう。

三井海洋開発(6269)は続落。直近安値を割り込んで1700円の攻防となっています。テクニカル的にはダブルトップ後の下落という形で極めて悪いチャート形状。来週発表の決算を見て進退を考えたいと思います。トレンドはまだ中期的には何とか上昇基調を維持していますが。

ところで私事ですが、来週水曜の試験に集中させていただきたいので水曜までブログをお休みします。なのでちょっと次回まで間が空きますが、予めご了承くださいm( _ _ )mペコリ

以下ポートフォリオの値動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→839円 目標6000円

ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→196000円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2140円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→641円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→890円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→179円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→10150円 目標2万円

東芝(6502) 8月18日より 455円→506円 目標700円

三井海洋開発(6269) 9月10日より 1933円→1709円 目標2500円

ヤクルト(2267) 10月3日より 2240円→2435円 目標3000円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。