KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

6月の成績発表

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今日は6月の成績発表です。6月は全般的に外部環境に引っ張られて弱含む中、最後の2日間で怒濤の戻しを見せました。そんな中、私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
195円→206円(20営業日保有 上昇率5.6%)

金利上昇懸念から銀行株にはマイナスな環境が続き、積み上がる信用買い残も重石・・・と見ていましたが、地合が悪い中で意外にしっかりの値動き。前回の成績発表時に「チャート的には11月からの上昇の半値押し水準(177円辺り)で200日線にも接近しますから、ひとまずその辺りでの反発に期待」とした通り、180円を底値にした動きになってきました。

足元ではアナリストなどの評価も高く、きちんと200円を回復してきましたが、現在の最有力買い主体である投信の買い。7月はボーナスを狙った新規投信の設定が相次いでいますから、日本株投信が設定されれば、まず間違いなく同社の株式は組み入れられます。これらの買いはしばらく続くものと見込まれ、結果間接的な個人投資家の買いが多くなっている格好。

チャート的にはボリンジャーバンド+2σを出来高を伴って上放れたため、上値が開いた感じにはなっています。ただ200円前半の価格帯は出来高が多いところで、上値に重さが出てくる頃合い。信用買い残も引き続き高水準なことから、また5月下旬くらいの市場の活況さが戻らないと、なかなか需給バランスは良くなってこない感じ。

7月は頭から重要イベントも多く、中旬くらいまでは200円を維持するのが精一杯か。動き出すとすれば参院選後の感じで、引き続き金利の上昇に関しては警戒が必要です。


三井海洋開発(6269)
3150円→2894円(20営業日保有 下落率8.1%)

6月は下値でのもみ合いが続き、上放れのきっかけも見出し辛かった状況。一方で下値も固く、3000円を割った後も簡単には下がらない感じにはなっています。テクニカル的には割安感が出てきているため、この辺りの水準からまた再度騰勢を強めていくものと見ています。

足元で同社が得意とするブラジルでデモが起こったりしていますが、エネルギー開発は国にとっての最優先の取り組みですし、基本路線は変わらないでしょう。親会社三井造船(7003)が川崎重工(7012)との経営統合が破談になったのも残念。ただ国内でも着々と新エネルギー開発の話が出てきていますから、引き続き材料性に富んでいると見ます。


日立メディコ(6910)
1369円→1399円(1営業日保有 上昇率2.2%)

前回「1400円程度の戻りを見て終了」とし、いきなり月初の寄り付きで1399円があったので終了となりました。基本的には良い銘柄とは思いますが、株式市場的には単価が高く流動性が低いので、5月までのような市場の盛り上がりがあれば問題無いんですが、今みたいに売買代金が落ち着いてきたら手を出し辛いです。また機会を見て取り上げたいとは思います。


船井電機(6839)
1140円→975円(20営業日保有 下落率14.5%)

取り上げ以来みるみる値を下げて安値を更新。1000円も割り込んでしまいヤレヤレな感じ。PBRが0.3倍という異常な割安感はなかなか解消されないですね。フィリップスやレックスマークからそれぞれ事業買収を行い、積極的な新興国戦略が見えていることから、豊富な現金残と共にもう少し評価されても良いと思うのですが。

一応来月は東証・大証の現物株市場の統合があり、金曜も任天堂(7974)を中心とした日経225採用期待銘柄は盛り上がり。ヘラクレスがJASDAQと統合前に盛り上がったように、全般的にイベントを控えて様子見ムードの中、その他の大証メイン銘柄にも少しずつ注目が集まってくるものと見ています。


京セラ(6971)
6/22より 10070円→10100円(5営業日保有 上昇率0.3%)

日経平均寄与度の高さと、足元で好調な太陽光関連株に注目してエントリー。チャート的にはSQ以後は下値切り上げの動きが出てきており、75日線に支持される形で25日線も無事突破。上値にも軽さが出てきたことから、ここからの高値追いに期待です。


NPC(6255)
6/25より 256円→256円(3営業日保有 変わらず)

太陽光関連株としてエントリー。ただ直後はリプロセル(4978)に資金を取られる形でマザーズ市場が大暴落でいきなりこけました。ただその分信用の投げがだいぶ入ったようで、需給は急改善。金曜は怒濤の戻しを見せ、結局買値まで何とか戻してきました。予定通り無事250円を回復し、今回の下げを「ダマシ」にできそう。

足元で太陽電池関連の特にパワコンメーカーの業績が絶好調なので、来月9日には第三四半期決算の発表には期待大。さすがにもう最悪期は脱したと思われるため、どこまで数字を戻してくるかが見物です。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.13(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 5/31終値 13774円→13677円(20営業日 下落率0.7%) -0.04(%/営業日) 
TOPIX 5/31終値 1135→1133(20営業日 下落率0.2%) -0.01(%/営業日)

今月はベンチマークに敗北。前半呑気に旅行していたので、暴落時に色々と手を出せなかったのが敗因でした。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数570.0ポイント
残念ながらわずかに後退となりました。来月からまた頑張ります。


で、今回は一銘柄新規買いポートフォリオに、前回も予告した日新電機(6641)を取り上げます。

同社は住友電工(5802)の子会社で電力機器に強みがあり、充電機器関連ではアメリカGEからの技術供与を受けています。今期は太陽電池向けパワコンの需要が旺盛で、大幅な増収増益を計画。実際同業の田淵電機(6624)が先月の超絶に良い今期見通し発表からわずか一ヶ月で上方修正を出してきたため、相当事業環境は良いのだと思います。

あと、同社には今日本が一生懸命誘致を進める「リニアコライダー(電子と陽電子を光の速度で衝突させ、宇宙の成り立ちを解明する実験)」関連という側面もあり、他にもスマートグリッド関連やら電気自動車充電スタンド関連やら材料性が豊富です。そもそも電気というエネルギーの根幹に関わりが深いところが同社の強みと言えましょう。その他の事業環境も総じて良好な状態。

で、27日には一旦600円割れも示現したので、目先の下値は確認したような感じです。一方、上述の田淵電機は増し担保規制も入って失速。であれば、その他のパワコン銘柄にお鉢が回ってきても良さそうです。

テクニカル的には各移動平均線を上回り、上値が軽くなりそうなところ。一方、一目均衡表の雲上限に下支えされていることやボリンジャーバンドが狭まってきていることからも、下値は固そうなところです。週足でもストキャスも好転してきたことから、上昇トレンドが続きそうな環境。

需給的には5月の高値以後は三角持ち合いを形成中なことから、上下どちらかに方向が出たところに伸びやすい環境になってきています。信用買い残は差し引き22万株程度で、昨年11月以来の水準まで改善。日々の出来高でも十分こなせるレベルであり、重石にはならなそうです。

目標株価は11年高値の800円に。営業利益は過去最高益圏に達する見込みなことから、はっきり言って上場来高値を狙ってもおかしくは無いわけですが、とりあえずはその辺りに設定しておきます。月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


そして7月の相場展望ですが、投資判断は「中立」に。6月は最後の2日間で怒濤の戻しを見せて強引な陽線。どうも作られたチャートで非常に胡散臭さを感じますが、ともかく3日新甫で荒れる月というアノマリーは、またしても正鵠を射た形になりました。

その分、月初にはまず反動安が出ても不思議はなさそうです。とりあえず金曜のNYは反落となって、6月の中間決算シーズンを終えました。一方シカゴ225はしっかりで13800円に乗せています。ドル円で再度99円に乗せてきた円安も背景に、現状では1日の始まりは小高くスタートする流れが想定されます。

ただ1日はまず日銀短観の発表があるので、それが市場に影響を与えそうです。今回の短観は4月に日銀が「異次元」の金融緩和を実施してから初めての調査。黒田総裁の金融政策が景気に対してどの程度有効だったかを知る指針になると言えます。事前予想では大企業・製造業DIは11年9月の調査(震災からのリバウンド)以来のプラス転換が期待されています。

これが予想通り小幅のプラスであれば、寄り付き後間もなく株価は下落してくるのではないかと見ています。それ以外でかなりのプラス(大企業・製造業DIがプラス10以上)なら、景気回復期待感で株価にもプラスに、逆にマイナスなら日銀の追加金融政策を期待したプラスに働くかも知れません。

と言うわけで、まずは短観を見てみたいところですが、基本シナリオとしては一旦13000円辺りまでの調整を見ています。で、今週のアメリカは4日の休場を経て5日に雇用統計がありますから、基本は様子見気分の強い一週間になると思います。

その後はアメリカの中間決算シーズン到来→日本の参院選→日本の第一四半期決算シーズン到来と全般的には様子見気分が強まり、売り買いが入り辛い状況が続きそうです。であれば、今月は概ね13000円~14000円を挟んだレンジ相場になりそうな感じです。

サマーラリーを期待する声も多いですが、まだNYのチャートが底打ち感を見せないですし、金利動向も不安定。中国は懸念の6月末を何とか通過したことで少し落ち着きそうですが、今度は中国によるアメリカ国債売却懸念などもあって、引き続き世界の債券市場は予断を許さない状況です。アメリカの出口戦略が意識される流れになれば、一段と売りが強まりそうですし。

そのようなシナリオに発展すれば、日本の方はとりあえず為替の円安が下支えになりそうですから、他国に比べるとまだ落ち着きのある値動きをすると思います。買い手は外国人からボーナスを背景にした投信の買い需要に替わり、どの程度値を保てるか。つまり日本人自身の経済の先行きに対する考え方がカギを握ると思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。