「おしっこ」を訴える娘を抱えたまま、私はスキー場の急斜面を駆け下りました幾分標高が高いこととマスクをしていること、日頃「百万トン」と揶揄している娘の重さに日頃の運動不足も祟り「はぁはぁ」と息を切らせながら走ります
そうしてようやくトイレマークの場所に辿り着き「よし、間に合った」・・・と思ったのですが「コロナ対策のため、ここのトイレは封鎖しております」とロープが張られていました正直コロナ対策でトイレが使えない理由がよくわからないのですが(トイレを限定して集中させたら感染リスクが高まるだけでは?)、とにかくボヤボヤしていられません。別のトイレを急いで探します
一つはレストランの中のトイレになっていたので、利用客専用と思われたためパス。もう一つはここから200m程離れた場所にある建物の中にある模様そこまでの移動は緩やかな斜面なので、さっきよりは楽・・・なはずですが、純粋に足に疲労感が溜まっています早足で追いかけてきた母がようやく追いついてきたのですが、そんな母を置き去りに私はまたダッシュ
そしてようやく辿り着き「よし、間に合った」・・・と思ったのですが、扉が開きません「あれ?あれ?」と何度か試みていると、やはりトイレに行こうとしていた人が「そこのトイレ使えないみたいよ」と。えぇ
娘に「もう非常事態だから、その辺で野ションしようスキー場は大自然だから端の方なら許される(持論)」と提案しズボンを下ろそうとしましたが「嫌だ」とのこと。「えぇー、まだ我慢できるの?」と聞くと「おしっこ、おしっこ」と繰り返すばかり
仕方無く地図が掲示してある場所まで戻って確認すると、最初のトイレの近くにもう一つトイレがありましたよし、と気合いを入れ最後の望みをかけ、またそこまで娘を抱えながら200mほどダッシュして戻りました早足で追いかけてきた母とすれ違いざま、早口に事情を説明。母もうんざりした表情でUターンしました(つづく)