KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は本日続伸。前日のNYはウォール・ストリート・ジャーナルが「FRBが近く利上げ停止を検討」と報じたことで3指数揃って上昇。特にGAFAM系や格上げが相次いだ半導体関連株が買われNASDAQが2%の上昇。SOX指数は5%超の上昇に。長期金利は3.52%に上昇。ドル円は130円台後半まで円安が進みました。VIX指数は19.8ポイントに低下。WTI原油先物は81ドル台後半で横ばい。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり27000円を回復し、27300円手前まで上昇。その後は昨日同様に高値圏でのもみ合いとなっています。売買代金は9時50分時点で8000億円台と閑散。REIT指数も続伸。


投資判断は「やや買い」。今月はアメリカCPI、そして日銀金融政策決定会合と重要イベントを無事通過でき、やれやれという感じでホッとしています。日銀金融政策決定会合に関しては今思えば、まったく読売新聞のリークが余計でしたね。しかし前回の政策変更も、今回の現状維持も全員一致という辺りがどうも奇妙ではありますが・・・。

なお、その後に出てきた記事ではIMFの高官が「日本は他の国とは違いインフレ鈍化のリスクが高い」と日銀に対する援護射撃。利上げを急ぐ必要が無い日本の状況に理解を示しています。どうせならもう少し早く喋ってくれれば、今回の逆日銀砲の被害者が少なくて済んだのではないかと思いますが・・・。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-18/ROO7W8DWLU6901

いずれによ日本を巡る事情が昨日と大きく変わったわけでもなく、今後もこれまでと同様の思惑通りの動きが続きそうです。今回金融政策に全く手つかずだったことで、個人的には余計に黒田総裁の任期終了前にYCCの撤廃の確度は高まったような感じがしています。

ただ手法としては、FRBや今回のように、変にアドバルーンを挙げてしまうと、今回のように売り方に付け入る隙を与えてしまいます。ですから日銀が得意とする真珠湾的な奇襲を行う必要があるでしょう。なので個人的には3月の会合ではなくて、2月中に臨時会合でも開いて突然・・・というシナリオがあり得るように思えます。次回は3/10ということなので(これがまたメジャーSQと重なって厄介)、それまでを警戒すべきではないかと。

その警戒すべきタイミングが2/10とされる次期日銀総裁(候補)の国会提示。誰がなるか当然私ごときがわかりませんが、私自身は岸田首相に強い不信感を持っているのでアベノミクスを巻き戻しにかかる山口氏になる可能性が高いように思われます。

2月の新総裁決定まで逆に株価や為替を殺すだけ殺してしまい、新総裁決定後に為替と株価が安定すれば、その功績は「失敗したアベノミクス」を踏み台にした岸田政権の成果として主張できるかも知れません。今や支持率が下がりきっており、そういう賭けに出てもダメージが少なく、成功した時のポイントが高く見えるようにも思われます。

結局政治とか国民の感覚とか、そもそも人の感情とかは株価同様「波」なので、どちらかに極端に振れた場合は巻き戻しで安定を図るものです。どんなに善政を敷いても、永遠は無いのでしょう。

今回黒田総裁の施策が良かったのかは別問題として、国民は飽きやすいし、隣の芝生は青く見えるものです。中国でも習近平氏に対する反感が高まったり、アメリカでは選挙の度に民主党共和党が入れ替わったり・・・と変わるもの。10年も続いた黒田路線の継続はあり得ないと考えるのが自然です。

となると、次期日銀総裁予想が盛り上がってくる2月上旬までは逆に今のトレンドが維持され、株もじり高歩調が続くのではないかと思っています。その頃は丁度3Q決算シーズンもたけなわで、トレンドが変わりやすいタイミング。というわけで、私は今回のイベントを無事通過できた今の気持ちとしては、少なくとも2/1の次回FOMCまでは買い目線で見ていきます。

なおWTI原油先物はこれまでは限月が先の方が安かったですが、今年に入ってからは金利分の加味が原油の先安感を上回り、期先限月のものが高くなっています。なので今週のように限月交代の近くなってくると上昇圧力の方が強まります。

日本株に関しては、外国人投資家の売りが強く影響しているのであれば、例えば今年はPBR革命(低PBRの是正)が市場のテーマになりそうですけれど、外国人売りの影響が薄く、低PBR是正の影響が強いスタンダード市場なんかはもっと見直しの余地がありそうです。実際、東証スタンダード指数は、他の市場に比べて高いです。

指数のチャート的には200日線も75日線もまとめて上放れ。75日線に関しては上昇基調にあったので抜けやすかったのですが、200日線もまとめて抜いてきたところはインパクトがありました。

先々週末時点の信用買い残は前週5.3倍→4.9倍に低下。少しだけですが買い残が減り、売り残が増えました。足元売買代金が細ってきている中で3.3兆円超の信用買い残の重石はやや荷もたれ感があります。ちなみに信用規制の影響が出たのか、日経レバレッジETF(1570)と日経ダブルインバース(1357)の買い残は少し減っています。


新興市場は「中立」。本日の東証グロース市場指数は反落。アメリカでのグロース株買いに反し、昨日まで強かった分の反動が出ています。ただ先々週から日経レバレッジETF(1570)などの委託保証金率引き上げ影響もあってかマザーズの売買代金が増えているような感触。

グロース市場やその他小型株も、アメリカでラッセル2000の上昇率が今年強めに出ていることや、為替影響が少なくドル建て評価も必要性が薄い国内完結型タイプがメインであること、日本の金利低下期待感や一旦売られ過ぎた銘柄の買い戻しなどで買われやすい環境にあるようです。


ポートフォリオ銘柄】

北陸電力(9505)は続落。東京電力が6月から3割値上げということで、電力料金の上昇スパイラルが止まりません。電力株自体は本日上昇も、年初からは総じて弱い動きが継続しています。12月の電力料金を見て青ざめたという声がネットに溢れていますが、そういう意味合いで電力株の値上げ圧力に気付く投資家も増えるのではないでしょうか。


Deere & Company(DE)は反落。ドルの下落は商品市況の追い風になっていますが、穀物価格は先週から下落に転じる動き。それに敏感に反応したことや、これまで最高値近くをキープしていた分の反動が出た形。ただその分今後出てくる決算に対してのハードルが低くなったような気はします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。