KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ロシアの混乱はリスクオフに?

★☆★☆ 締め切り迫る!

テレビ東京ラジオNIKKEI日経CNBCなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :7月8日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:5000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://www.kokuchpro.com/event/fba9acda83b19a3045a42746ebeb4364/

当然私も参加します(^_^)/

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前日のNYはロシアの内乱を受けた情勢の混乱を嫌気し3指数揃って軟調。格下げを受けたTeslaが6%超の急落となるなど、GAFAM系中心に売られました。2年債入札は好調だったものの逆イールドは1.02%に拡大。中小型株指数のラッセル2000や半導体株指数のSOX指数は小反発。VIX指数は14.3ポイントに上昇。WTI原油先物は横ばい。


投資判断は「売り」。足元改めて逆イールドが拡大してきており、融資も焦げ付きそうで債券でも稼げない。このままでは金融危機再来は時間の問題です。ですからFRBもできれば利上げを止めたいけれど・・・という気持ちが垣間見えた今回の一時停止のように思われます。日本と中国を除く海外が未だ利上げを続けているのは、少しは間接的にアメリカの物価上昇圧力を和らげてくれるのかも知れませんけれど。

地銀の膿を中央銀行が全て引き受けてくれれば万事丸く収まるのでしょうが、そんな余裕があるのかどうか(そもそも許されないでしょうが)。ともあれまずは28日にも出てくるストレステストの結果待ちというところ。一方で中国でも隠れ債務1,100兆円という記事が先日日経1面に出ていましたが、まあここはずっと前からそんな状態ですし、恒大の破綻もなあなあで終わっています。一党独裁なので、この辺りは何とでもできるのでしょうけれど。

ともあれ、まだアメリカのREITもジャンク債相場も崩れていません。一方、投資家は強気に転じて、相変わらずVIX指数は呑気なものなので、裏を返せばちょっとした悪材料に弱い体質にはなってきたようです。

これまでの株高の後付けの理由は「バフェット氏やオープンAIのアルトマンCEOなど有力者による日本推し」「PBR1倍割れ是正を市場が促した」「デフレからの脱却」「半導体装置産業の恩恵と日本政府の支援」「中国株が買えない代替」「先進国の中で相対的に堅調な経済」「円安」「新NISAによる個人投資家増加期待」などがあります。「新NISA」はまだちょっと早過ぎるでしょうけれど。

トヨタ(7203)のPBRもようやく1倍を超えましたが、未だに半分近い企業のPBRは1倍割れが続いています。ただPBR1倍割れ是正に向けての動きは結局自社株買いをやっていることくらいで、市場が促したといっても何ら罰則規定があるわけではなく。プライム市場の上場維持基準に期間設定をしたのは確かに少し企業の尻を蹴飛ばしましたが、極端に自社株買いが増えたわけでもありません。

デフレからの脱却は確かに大きく、特に春闘を経て賃金が上がり始めたのは大きいでしょう。ただインフレ率で言えば日本よりもヨーロッパの方が余程高いわけですから、それを理由にするならばもっとヨーロッパの方が買われても良いはず。まあ赤字→黒字に変わる企業の株が一番買われるように、デフレから「脱却」というのが大きいとは思いますが。

というわけで、どれも「確かに買い材料ではあるけれど、程々の説得力」の集合体で特に外国人投資家買いを呼び込みました。実にこの4月からの23年度相場だけで計9.4兆円もの外国人買いに繋がっています。そして今や「株価が上がっているから買う」という投資家の追随、短期投資家の買いも巻き込んで売買代金4兆円超えが当たり前になってきました。株価水準が上がっていることを差し引いても、これまでの売買代金の倍水準となっています。

ただいずれにせよ、もうだいぶ相場転換に向けたピースが埋まってきた感じはあります。相場のコメントも慎重派よりも強気派が明らかに増えてきました。ただまだ私の周りで「今から株を始めたい」という初心者の相談はありませんけれど・・・。

本日引け後にまた最新のものが出ますが、先々週末時点の信用倍率は前週3.4倍→3.2倍に低下。売り残も買い残も増えましたが、売り残の方が多く増えた形。引き続き相場が上がる局面で、セオリー通りの売り上がりですね。

個人投資家の損益にも繋がる信用評価損率は△7.3%と前週の△9.0%から若干改善。まだユーフォリアには程遠い感じがありますが、一方で空売り残高が2月以来の1兆円乗せになったのも苦しい状況を示しています。ただ日経ダブルインバース(1357)の買い残や日経レバレッジETF(1570)の売り残は減っているので、売り方もだいぶ諦めモードではあるはずですけれど。

先々週末の裁定残高は買い残1.4兆円と売り残0.1兆円の差し引き1.3兆円の買い長。前週に比べ1,239億円増えました。この辺りが市場全体を押し上げている構図は相変わらず。


新興市場も「売り」。昨日のグロース指数は続落。為替の円安効果が下支えしない業態が多いことや(むしろクラウド利用料が高くなってマイナスというところも多い)、配当がほぼ出ないことから再投資買いが無いことなどが下値を弱くしています。本来は大口投資家によるリバランス売りが出辛いことから、もう少ししっかりしていても良さそうなものですが。


ポートフォリオ銘柄】

巴川製紙所(3878)は昨日反落。昨日はJSR(4185)の実質的な国有化を受けて、半導体製造における電子材料の世界シェアが高いところが買われました。そういう意味では同社の手がけるリードフレーム用固定テープはシェア90%と独占的なのですが、ここは訴求力に弱かったというところでしょうか。いずれにせよ割安感は強いままです。


Deere & Company(DE)は反発。昨晩はアメリカでキャタピラーなどの景気敏感セクターに買いが入り、グロース→バリューへのシフトが見られました。同社もその流れに乗った形。ひとまず月末にかけてリバランスの動きが続きそうです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。