KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ダウは6年ぶりの11連騰!

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前日のNYは次回FOMCを最後に金利引き上げ停止が期待される中でバリュー株に買いが入り3指数揃って堅調。ダウは17年2月以来の11連騰。ただ夏枯れで商いは閑散でした。中国の景気刺激策を期待して中国系企業に買い戻しが入りました。長期金利は3.86%に上昇も、2年債入札がやや低調だったことで2年金利が一段と上昇。逆イールドは1.05%に拡大。WTI原油先物は4月以来の79ドル回復の場面も。


投資判断は「売り」。先週のアメリカ株は決算シーズンに入り、ダウが連騰で強さを見せる一方でここまで強かったNASDAQが反落。NASDAQの下落は各半導体関連株の決算を受けてSOX指数が下がった影響が強いですが、やはりNASDAQ100のリバランス影響も強かったと見られます。ハイテク→バリューへの資金循環で、全体としてアメリカ株は引き続き堅調な形。

今週のスケジュールとして、本日はドイツでIfo企業景況感指数。またIMFの世界経済見通しが発表されます。先の中国のGDPなどから中国の景気鈍化が警戒されており、それによって世界の経済見通しが下方修正される可能性があります。アメリカでは決算がMicrosoftGoogle

26日(水)はアドバンテスト(6857)の決算。先週は海外の半導体株が決算を受けて下落。その影響をモロに受けました。勿論、各社毎に事情が違いディスコ(6146)は減益決算でもアク抜け感による買いも見られました。アメリカではFOMC。0.25%の利上げが見込まれています。恐らく引け後のパウエル議長の会見でもタカ派発言が出ることで市場の楽観観測を牽制してくると見られます。それを受けて株価のトレンドが変わるかどうか。決算はメタやボーイング

27日(木)はECB理事会。ここでも0.25%の利上げが予想されています。アメリカでは4-6月期GDP速報値。そのGDPへの寄与度が最も高い「消費」は厳しい状況ではあるようです。先週発表された小売売上高の不振を始めとして、金曜に出たAMEXの決算では顧客のカード利用額が2年ぶりの低水準とのこと。カードの貸倒率や延滞率もコロナ後の最悪水準に上昇しています。またJPモルガンのダイモンCEOは「消費者は余剰貯蓄を徐々に使い果たしている」と発言。

そうなってくるとGDPも好調な伸びは期待できそうもありません。前回の年率+2.0%に対し、+1.8%と低下が見込まれていますが果たして。決算はIntel

28日(金)は日銀金融政策決定会合。もうBloombergでもYCC修正見送りのアドバルーンが揚がってしまったので、今回は現状維持がほぼ織り込まれたと見られます。また引けでTOPIXREITのリバランス。特に今回は10-12月期決算銘柄のリバランスなので、結構大規模です。アメリカではミシガン大学消費者信頼感指数。

今週は中銀ウィークですが、上述のように政策自体はほぼほぼサプライズ無しで織り込まれています。あとは各総裁のコメントで今後を占うということですが、それに隠れてPMIやIMFの見通し、そしてアメリGDPなど、世界景気に重要な指標も目白押し。

特にここからは夏休みに入っていくので8月は各国共に中銀の金融政策が出ません。なのでここからは金融政策ではなく、景気動向が注目されやすくなります。先の中国GDPの弱さが世界の重石になったように、アメリカ景気の減速感が目に見えてくると「ソフトorハードランディング」論議がまた熱を帯びるとみられます。

他方、投資家の姿勢はかなり強気です。意識調査では強気派が過半を超えてきました。直近一年では最も過熱で、50%超えは21年4月以来。当時はそこで一旦上げ足が緩みましたが、その後もグングン上がり続けましたから、まだピークとまでは言えません。更に高水準の60%に接近した18年1月にはS&Pで10%超の調整を強いられたので、その辺りまで行くようだと警戒ですね。
https://www.aaii.com/sentimentsurvey

投資家楽観の背景には、そのアメリカの利上げ打ち止め期待感がありなんだかんだで株が順調に上昇していることもありますが、REITやハイイールド債といったところも軒並み上昇していて、全般的にリスクオンムードがあることがわかります。それぞれ内情に危うさはあるけれど、まだもう少し行ける・・・という雰囲気が強いようです。

日本株に関しては、決算ではまずニデック(6594)が順調な決算を発表。EV用駆動モジュール「E-Axle」が黒字化し、1Qでは過去最高益。永守会長も元気になって、永守節復活という感じでした。ただ今回はTAKISAWA(6121)への敵対的買収に話が集中し、エアコンなど周辺業界環境の話はイマイチ伝わってきません。

あとは半導体切断、研磨装置大手ディスコ(6146)の決算が出て、事前の月次通り悪い内容ではありました。中間期予想もイマイチでしたが、アク抜けから上昇。その他、台湾TSMCも通期見通しの下方修正。半導体関連株には引き続き逆風。

先々週末時点の裁定残高は買い残8895億円に対して売り残332億円の差し引き8,563億円の買い長。前週に比べて2,124億円減りました。解消売りが相場の上値を重くしていた形。


新興市場も「売り」。昨日のグロース指数は反発こそしたものの、IPOが2社連続公開価格割れで、本日予定していたフラーも直前の撤回。雰囲気はだいぶ悪いですね。個人投資家の雰囲気も宜しくありません。


ポートフォリオ銘柄】

北陸電力(9505)は続伸。75日線到達後は陽線連発で上げに勢いが付いてきています。一気に7月高値奪還。800円水準にまた抵抗力がありそうで、原油などの上昇が電力各社には逆風ですが、暑い夏を乗り切るのにエアコンはフル稼働でしょうから、需要はとにかく高そうです。


Deere & Company(DE)は反発。足元の小麦価格の上昇やドル安もあって、22年ぶりの高値水準に。明日にも最高値更新できそうな位置に付けています。ダウが11連騰してきて、こういったオールドエコノミー系に資金が回ってきている感じがあります。好需給の流れに期待。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。