KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

FOMCはほぼ無風

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前日のNYは注目のFOMCにおいて0.25%の利上げが予想通り決定され、パウエル議長の会見においてもややハト派的な印象が残ったことで落ち着いた推移に。それぞれほぼ前日終値水準で終えましたが、ダウは13連騰で87年以来の最長に並びました。ただ夏枯れで商いは閑散。半導体関連株指数のSOX指数は1.5%の下落。長期金利は3.88%に低下。WTI原油先物は80ドルに接近する場面も。


投資判断は「売り」。先週末現在、S&P500社のうち89社の決算が出た段階で2Qは7.9%減益の見込みとのこと。ただエネルギーセクターの反動減が大きいので、同セクターを除くと2.2%減益に止まり、約3/4はアナリスト予想を上回っているということです。毎度「事前に警戒されて、実際はマシだった」というパターンなので、今回ももう少し減益率は縮小していくのかも知れません。

セクターとしての主役は半導体関連です。先週は先行したASMLやTSMCの決算を受けて下落しましたが、足元の半導体業界はかなり厳しい模様。それをNVIDIAが盛り上げた生成AI需要という将来的な期待値や、(本日から日本企業の対中輸出規制も始まりますが)米中間の対立で生まれるとみられる新たな製造拠点開設需要などでテーマ性を帯びています。

生成AIに関しては「生成AI自身が産み出す精度の低い情報でノイズが生まれ、それを元に学習する生成AIはドンドン精度が落ちるスパイラルに」という懸念があります。これは何も新しくわかった壁ではなく、以前から様々なデータ産業で言われていたこと。データ活用の上で最も大事なのは「インプットする情報の中からいかにバグを取り除くか」。今のところ生成AI自体の性能の凄さばかりに目が行っていますが、本筋は地道なバグの除去です。

そのバグの除去をまたAIに働かせるから更に半導体が必要なのだ・・・という意見は一部賛成できますが、つまり更に高性能な半導体を開発すればAIが優秀になる・・・という意見は恐らく半分も正しくはありません。

ですから個人的には半導体が伸びていくのは事実としても、将来的な期待値が高過ぎるのではないか。だから今回の決算シーズンを通過することで半導体関連株は現実に目線が引き戻されることで期待値を失いやすいと考えています。

為替に関しては、アメリカ市場で今弱いのは唯一ドルくらい。直近7/18現在の短期筋の建玉はユーロ買いドル売りが急増し、円売りドル買いが急減。それらが先週までのドル安を演出したものとみられます。そのドルインデックスもとりあえず足元では101ポイントを回復。今週の中銀ウィークや景気指標を経てさてどうなるかというところ。少なくとも日米金利差があるからドル高円安・・・というロジックは、もう通用しなくなってきそうな感じはしますけれど。
https://imm.gradefour.net/

商品市況に関しては、原油アメリカの原油備蓄積み増し観測などから強い動きになっています。銅は中国の景気鈍化懸念を背景に弱い動き。穀物に関してはウクライナ情勢を受けて小麦が乱高下。ただコーンは相変わらず弱い動き継続といったところ。

日本株の業態としてはここまで強かった銀行株に逆風が吹きそうです。YCCの修正期待が底流にあったこと、また先週はアメリカで金利NASDAQが反転したことや銀行株の決算が予想より良かったこともあり、グロース→バリューへの流れが出たことがありました。その期待感が剥落することや、足元決算前で売買代金が細ってきたこともあり、流れは転換しやすいように思われます。

チャート的には25日線に上値を押さえられる形。ただ日経平均の方は一目均衡表の雲上限に引っかかってきたので、下げにくい場面ではあります。あくまで日米の出てくる決算次第という感じですね。

本日引け後にまた最新のものが出ますが、7月第2週の投資主体別売買動向では外国人投資家は現物を2,793億円買い越し。先物を6,014億円の買い越しということで、久しぶりにまとまった外国人買いでした。これが継続されれば良いのですが。

一方、信託銀行が2,603億円の売り越し。先物も9041億円の売り越しということで、先週個人投資家も買い越した割に上がらなかったのは、この信託銀行(年金?)の売りが大きかったようです。
https://www.traders.co.jp/margin_derivatives/investor_trends

どうも先月末に意識されたリバランスは先月中に行われず、2Q(7-9月)期間が始まってからリバランスが本格的に動き出した模様。となると、当時5兆円とも6兆円とも試算された売りはまだまだ出てくるとみられ、それが場中の日本株の重石になりそうです。まして夏枯れで商いも細ってくるタイミングで。ここが先週(第3週)どうなったのか、また気になるところです。

なおグロース市場に関しては外国人投資家は現物を119億円の売り越し。まだ大きく売り越していますね。この外国人売りが重く、グロース市場が戻らない→個人投資家の参戦意欲減少という辺りが、今の日本株の推進力を奪っています。


新興市場も「売り」。昨日のグロース指数は反発こそしたものの、後場伸びきれず。世界的に相場が閑散小動きになっている中でも、値幅取りの動きが弱い印象です。そろそろ大型株の決算も本格化してくることで、幕間的に新興株に注目が集まっても良さそうですが。


ポートフォリオ銘柄】

北陸電力(9505)は昨日続伸。75日線到達後は引き続き陽線連発で一気にコロナ後高値奪還。足元は紙パや電力といった地味なバリュー系銘柄が買われる展開が目立っており、とりあえず明日の日銀金融政策決定会合まではこの勢いが続きそうです。


Deere & Company(DE)は3%の反落。昨日は小麦価格が急反落。小麦先物は7.5ドル辺りに昨年来抵抗線があり、今回もこの水準を意識している感じです。ただロシアがウクライナの小麦供給を妨げるような攻撃を続けており、この辺りはまだ上げ相場が続きそうです。



・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。