KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカの長期金利がリーマンショック後の高値更新

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前日のNYは長期金利が4.35%を超え、リーマンショック後の高値を更新。ただHSBCのアナリストがNVIDIAに強気見通しを示したことで同社株は8.5%高と上昇し、NASDAQは1.6%の上昇。半導体関連株指数のSOX指数は2.8%高。ただ全般的に薄商いでした。一方、不動産株などが売られ、ダウは下落。VIX指数は17.1ポイントに低下。WTI原油先物は81ドル割れ。


投資判断は「売り」。中国恒大集団の破産法適用は、字面だけを見るとドキッとするものですが、もうかれこれ2年ほどかけて織り込んだ話。今の時期、リスクオフの債券買いで金利を抑える動きに繋がってかえって好都合だったかもしれません。SVB破綻後の安定的な値動きも想起されますが、ただ今回はアメリカの問題ではないので、FRBがお金を出す話ではありません。ここが根本的に違う部分です。

また破産法適用により債権者が差し押さえをできないことで、時間差で取引先から別の火の手が上がる可能性があります。中国政府も火消しに躍起ですが、先日の碧桂園といった別の不動産開発会社に懸念が飛び火する可能性も高いです。

しかし悪材料がいくらでも出てくるモードになりましたね。もっとも、これまでは悪材料が出ても気にされないモードだっただけ。アメリカの金利という軸がぶれたことによる副作用と言えましょう。

恒大集団の負債48兆円というのは勿論大きな数字です。その影響が尋常ならざるものであるのは当然として、個人的には最近新たに出てきた中融国際信託(中信)の元利払い不履行を皮切りに、様々な金融商品に影響を与える中国版リーマンショック懸念の方が心配です。

「いや、恒大すら政府当局が強権でゆっくりと処理を進めている。中信や碧桂園も何とかなるだろう」という意見もわかりますが、今市場は悪材料に過敏になりつつあるので、新規の悪材料が出てくるタイミングこそが重要です。

先週までの話ですが、8月に入ってからNASDAQが弱く3週連続の下落で、7.2%の下落となっていました。金利上昇やギガテック株の決算、NASDAQ100のリバランスなど様々な複合的な要因の結果だとは思いますが、とにかく大きなところの下落が顕著です。Appleは11.2%、Teslaは19.4%と指数以上の下げになっていますが、中でもSOX指数が10.3%の下落。

一方、中国の景気減速を警戒しながらも、景気敏感セクターの多いNYダウの方は3%しか下がっていません。キャタピラーやデュポンといった中国との取引が大きいところは、勿論下がってはいますが、NASDAQほどの下落率ではありません。まあTeslaは中国での相次ぐ値下げが嫌気されている部分はありますが、それ以外はあくまで普通の調整レベルの下げに止まっており、本気で心配しているようには見えません。

VIX指数も徐々に上放れの動きになっています。6~7月で鍋底を形成し、右側の取っ手を形成しつつあるチャート形状。VIX指数も先物市場があるので、チャートに沿いやすい性質があります。とりあえず左の取っ手部分である20ポイント辺りを目指す動きになるではないでしょうか。ただVIX指数は以前より市場の本質を表さなくなった感じがしており(個別株のオプションなどが盛り上がっているため)、これが低いから安心とは言い切れない点があります。

アメリカのREITに関しては、中国不動産を巡る意識もあるでしょうけれど、長期金利上昇を受けて下落傾向。良いインフレならばむしろ投資商品価値としてREITは買われるものですが、今は金利上昇による相対的な利回りの低下や、借り入れコストの増加がマイナスに繋がってきます。

本来既に米国債空売りポジションが多いことや、利上げの最終局面であることを考えると、ここから更に金利が上がっていく地合でもなさそうですが。中国が米国債を売却して金を買い続けているという話もありますが、一方で金利上昇を受けて金はドンドン下がっていますし、どこまでが本当なのかよくわかりませんね。

なお、イーロン・マスク氏が来日したということで、何かまたビジネス的な話が進んだのでしょうか。個別では色々と思惑が働くかもしれませんね。

8月第2週の投資主体別売買動向では外国人投資家は現物を1,799億円の買い越し。先物も4,658億円の買い越しということで、先週は久しぶりにがっちり買い越しました。それに対して現物で売り向かうは個人2,395億円と、信託銀行も2,719億円の売り越し。先物も101億円売っていて、年金のリバランス売りは止みません。足元で株価は下がってきましたが、まだ買い転換するほどの水準ではなさそうですね。

なお、グロース市場に関しては外国人投資家は現物を7億円の買い越し。買越額は小さいものの、ようやく売りが止んだことは大きいですね。もう売るものが無くなったということでしょうか。


新興市場も「売り」。昨日のグロース指数は反発。売買代金もまあまああり、いよいよ外国人売りや追い証発生の投げ売りが終わった模様。Abalance(3856)が決算を受けてストップ安張り付きになったので、短期値幅取り狙いの個人の動きが悪くなるか・・・と思いきや、アジャイル・メディアネットワークス(6573)が仕手化したり。まあそういった株が好きな人は色々と転々としているようです。


ポートフォリオ銘柄】

北陸電力(9505)は昨日反発。東京電力の汚染水放出が現実味を帯びてくる中で東京電力HD(9501)が年初来高値更新。他の電力株にも波及しました。そして汚染水は24日に放出決定。政府や東電管内の人は福島を最大限守らないといけませんね。


昨日寄り付きより売りポートフォリオ入れとなった寿スピリッツ(2222)は反発。ひとまず金曜大幅安の反動が出ました。中国のインバウンドが戻ってきたとしても、オーバーツーリズム問題もあってコロナ前の水準を大きく超えることはできないでしょう。期待感が続いたとしても残り一ヶ月が賞味期限じゃないかと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。